略歴・活動東京大学法学部卒業 司法修習26期 2019年弁護士登録

1974年 京都地方裁判所判事補任官
2013年 千葉家庭裁判所所長判事定年退官
2018年 簡易裁判所判事定年退官
2019年 弁護士登録

所属弁護士会第二東京弁護士会

得意分野

民事・商事・家事事件一般

コメント

私は、新潟市で生まれ育ちました。1967年に東京大学文科一類に入学し同大学法学部を卒業しました。入学した時は、官僚志望だったのですが、入学翌年に学園紛争が起きて、授業もほとんど受けられない期間が長く続き、何人かの友人が司法試験を受けるというので志望を弁護士に変更しました。万一のことを慮って民間会社の入社試験も受けました。当時は売手市場だったので、司法試験合格時には入社は辞退したいと明言していても2社から内定が受けられました。
運良く司法試験に合格し、当時は2年間だった司法修習を新潟地方裁判所所属で終了しました。裁判所、検察庁、弁護士事務所で実務修習を受けている時に裁判官として働くのも学究的雰囲気で面白いと思い志望を変更しました。修習開始直後に結婚した配偶者からは、弁護士志望と言っていたのにと責められました。

京都地方裁判所判事補として任官した後、裁判官の常として数年毎に転勤を繰り返し、北は札幌地方裁判所・家庭裁判所岩見沢支部、南は那覇地方裁判所で勤務しました。判事補時代に司法研修所が行っていた米国在外研究試験に合格し、家族で渡米し、1年間、アメリカ合衆国ワシントン州シアトル市の州立裁判所での手続傍聴や裁判官と交流する一方、ワシントン大学(UW)ロースクール客員研究員として学生と同じロースクール生活を送りました。単位を取ろうと思ったのですが、同州居住者でないため授業料が非常に高かったので断念しました。当時同州では少年法が大きく変貌しており非行少年の審理で陪審審理を受ける権利があるかが最大の論争になっていました。
帰国後も各地の地方裁判所や東京高等裁判所で主に民事行政労働事件全般の審理を担当し、山形地方裁判所・家庭裁判所所長、千葉家庭裁判所所長を経て判事定年65歳で退官しました。
判事退官後、簡易裁判所裁判官に任命され、5年間横浜市内の簡易裁判所で勤務し、物損交通事故事件を中心に民事事件を担当して、70歳で簡易裁判所判事を定年退官しました。

2019年に第二東京弁護士会に登録し、東京都内に弁護士1人の小さな法律事務所を開設し、司法試験受験時の志望がようやく実現しました。
弁護士になって3年たったころ、以前さかきばら法律事務所で一緒に法律実務書の著作作業をしたことのある渕上弁護士から、新事務所への勧誘を受け、1人事務所では必要な情報量にも限度があるので思い切って旧事務所を閉鎖し、当事務所の一員にして頂くことにしました。

弁護士としての心構えは、十分な法律知識に裏付けられた親切丁寧で依頼者に分かりやすいサービスを提供したいということですが、弁護士としての仕事内容は裁判官時代の仕事よりも範囲が広く、始めて経験することも多いため日々の勉強が欠かせません。
弁護士経験の少ない私としては、同業弁護士間の会合は、異業種交流会のようなもので勉強になるので、努めて参加するようにしています。
趣味は、クルーズ船で外国旅行をすることでタキシードも作ったのですが、コロナのためにここ3年船に乗れませんでした。今年からようやく通常に復帰してきたので、さっそく今春と来春の船を予約しました。出航を心待ちにしている毎日です。